SDKの標準化活動|技術を、未来へつなぐ共通言語に

SDKの標準化活動

高度化・複雑化する試験・計測システムでは、単に高性能な装置を導入するだけでは、長期間にわたって安定して運用することはできません。

仕様の解釈が担当者によって異なる、既存の試験資産を新しい装置へ移行できない、メーカーや世代の違いによってシステム同士を連携できない——。こうした課題を減らすために重要となるのが「標準化」です。

三協電精株式会社(SDK)は、自動試験・計測システムの設計・開発・インテグレーションで培った経験をもとに、試験技術を将来へつなぐための標準化活動に取り組んでいます。

標準化は、技術を縛るものではありません

標準化とは、すべてを同じ方法に統一することではありません。

用語、要求事項、データ、インターフェース、検証方法などに共通の考え方を設け、異なる組織や技術者、装置メーカーの間でも、正確に情報を共有できるようにすることです。

共通の基盤を整えることで、次のような効果が期待できます。

設計・試験品質のばらつきを抑える特定の担当者やメーカーへの依存を軽減する既存の試験プログラムや技術資産を再利用しやすくする装置更新時の移行負担とリスクを抑える長期間使用されるシステムの保守性を高める国内外の関係者との技術的な意思疎通を円滑にする

標準化は、技術の自由度を失わせるものではなく、優れた技術をより広く、長く活用するための共通言語です。

IEC国際標準化への取り組み

SDKは、令和3年度から令和5年度まで、経済産業省の委託プロジェクトとして「システム検証技術(高位統合システム検証技術)に関するIEC国際標準化」に取り組みました。

複数の機器やソフトウェアによって構成される高度なシステムでは、個々の機器だけでなく、システム全体として要求された機能や性能を満たしているかを確認する視点が必要です。

SDKは、自動試験装置(ATE)や計測システムに関する実務経験を生かし、日本の技術や知見を国際的な共通基盤へつなげる活動に携わってきました。

※本プロジェクトの実施期間:令和3年度~令和5年度

ATE分野の知識と経験を共有

SDKは、ATEに関するIEC・IEEE国際標準の情報提供、ATE技術者の教育、将来動向を踏まえた開発手法の検討、老朽化したATEの延命・更新など、試験システムに関する知識と経験の共有にも取り組んでいます。

長年使用されてきた試験装置には、設備だけでなく、試験手順、判定基準、テストプログラム、測定データなど、多くの技術資産が蓄積されています。

SDKは、これらを単に新しい装置へ置き換えるのではなく、必要な技術資産を整理し、将来のシステムでも活用できる形へつなぐことを重視しています。

規格と現場をつなぐ

国際規格を理解するだけでは、実際のシステムを構築することはできません。一方で、個別の経験だけに依存したシステムでは、長期運用や将来の更新が難しくなります。

SDKの強みは、規格や技術動向を調査する視点と、試験・計測システムを実際に設計し、構築する現場の視点を併せ持っていることです。

規格、装置、ソフトウェア、試験要求仕様、運用方法を総合的に捉え、お客様の目的や既存資産に適した方法をご提案します。

試験・計測システムの将来を、一緒に考えます

試験システムの標準化、老朽化したATEの延命、テストプログラムの移植、試験要求仕様の整理、国際規格に関する情報収集などでお困りの際は、SDKへご相談ください。

既存のシステムと技術資産を生かしながら、将来の更新や拡張を見据えた解決策を、お客様とともに検討します。